蒸気船winny4

takumist
(「仕事が立て込む前に句読点的に」と書いておきながら結局立て込んでいまい、にっちもさっちもいかなくなりつつ、一方で帰結へ向かうはずの、用意した結論に反する事実が最近起こったしまったことに戸惑いつつも取りあえず終わらせようと思っております。ざるそばの)

<蒸気船winny 前回までのあらすじ>
[ネ◯ミーランドに行きたいなぁと思っても正式名称を書くことを躊躇せざるを得ない感情の有り処を探すうち、そのために使用していたツールで起きている問題点と自らの疑問が一致することに気づいたざるそばは嬉々として発表しようとするも、そのうちいくつかの矛盾といくつかの制約に押され停滞。なんだかもう悲しくなって来ちゃったと思いつつ、要するにP2Pスゲェな。だけど止められちゃったな。で著作権って何?というお話。がんばれざるそば、負けるなざるそば、明日はホームラン。と言うわけで↓]



パブリック・ドメインという言葉をご存じだろうか。
「パブリックドメイン (public domain) とは、著作物や発明などの知的創作物について、著作者や発明者などが排他的な権利(特に著作権)を主張できず、一般公衆に属する状態にあることをいう」「パブリックドメインの状態になった知的創作物については、知的財産権が誰にも帰属しない。そのため、所有権を侵害するような態様である場合などを除き、その利用を排除する権限を有する者は存在せず、誰でも自由に利用することができる。」(以上「」引用:wikipedia)

とまあ、言葉自体の(法律上の)定義はこんな感じだ。
「制作されてある程度経った著作物は、以後人類共有の財産としてみんなでその価値を分かち合いましょうよ」ということだと
僕は理解してる。

例えばレオナルド=ダ=ヴィンチのモナ・リザは既にパブリック・ドメイン(以後P.D)だ。だからモナ・リザの写真をこのブログにはっつけても何の問題もない。だからはっつける。

いやぁすばらしい。

こんなことをしてもルーブル美術館は文句は言えない。撮った写真家も文句は言えない(モナリザの「写真」は二次著作物でもあるから。詳細は割愛します)。彼らに僕がモナ・リザの写真を使うことそのものにどうこう言う権利はないのだ。でもルーブル美術館からモナ・リザ像を盗んだらダメよ。所有権の侵害ってやつです。泥棒なんだから当たり前。

だけど例えば、僕がここで「ミケランジェロのモナ・リザです」とか「実は僕が描いたものです。」なんて言ったらどうだろう?大問題だ。モナ・リザはどこまでいってもレオナルド=ダ=ヴィンチの作品だ。これはちゃんと伝えていかなければならない。(実はこの意見については「著作人格権」がP.Dになっても存続するかという問題としてあり、意見が分かれるところだ。だけど、以後の僕の説は、この考え方が主になってくるのでこう書くことにする)

当たり前だと思うかもしれないけど、偉業を自分の手柄にしようとする人。作品自体に敬意を払わない人はうようよいる。盗作に贋作にパクリに。この手の事件は後を絶たない。だからせめて公表後(あるいは著作者の死後)何年かは期限を定めて、必ず著作者にどこで誰がどういう意図で使用するのか連絡しなくちゃいけませんよ、って決めたのが著作権なのだ。著作者自身が「てめぇ勝手に俺の作品持ってくなよ」って言える権利を定めたのだ。決めないと法的に罰せられない。日本は一応、法治国家だ。
これが著作権を保護することだとすることにして。

だが、あくまでこの著作権というやつの土台は、その対象である著作物がP.Dになることを前提で成り立っている。期限が切れた後どうなるか。もう著作者(あるいはそれに類するもの)個人のものになって誰も使えなくなるってことじゃないのだ。誰のものでもない。みんなのものになるのです。

何故か。

芸術とよばれるものの多くは、特異な例外を除く限り、鑑賞する人がいて成り立つものだからである。
(それで「稼ごう」とするなら尚更である。)

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はい、「私は誰かのためにやってるんじゃない。自分のためにやってるんだ!ふざけるな!」と思った現代に生きる自称芸術家のあなた。その通りです。間違ってない。創作活動の根幹にあるものはたいてい自分のためのものでしょう。でもな。それ「だけ」なら発表すんなよ。できたものは自宅のクローゼットにでもつっこんどけ。それでも100年200年先、大地に埋もれたあなたの創作物が発掘されて、それを目撃した未来の人々があなたの創作物に「価値」があると「勝手に」判断したとき、あなたのそれはPDとして全人類の共有の財産となり多くの人に愛でられることでしょう。それか、ただのゴミになるか。それでいいじゃん。
何?嫌?今じゃなきゃダメ?自分のために作ったものをみんなにも見てもらいたいの?誰かのためにやったものじゃないのに?わがままだねぇ。でも、だったら発表するしかないね。それで自分の存在価値を表明したいのなら尚更だ。どうぞ発表してください。ごめんごめん。でもそれって評価してもらうってことだよ。それも自分の意図とは無関係に。自分の作品に対して自分と同じ評価だけを望むなら、わざわざ他人に見せなくてもすむよね。それでもやる?おいおい、泣くなよ。だからなーくーなーよー。悪かったよ、言い過ぎた。あのな、実は俺もお前と同じなんだって。同類だよ、だからそんな目で見んなよ。でもな、自覚してるかしてないかの差って、でかいと思うぜ。あ、もうこんな時間じゃん。いいよ、泊まってきなよ。ばぁか、なにもしねぇよ。シャワー使っていいよ。ばぁか、何もしねぇって!……グヘヘ。

(つづくよ)